経皮吸収型 アレルギー性鼻炎治療剤潰瘍性「アレサガテープ」の勉強会をしました。
2018.12.15
By KY@東畦店
【アレルギー性鼻炎とは】
アレルギー性鼻炎とは、鼻の粘膜に入った異物を排除しようとする反応が過剰に起こり、
おもに鼻水、鼻づまり、くしゃみといった鼻炎症状が続く状態をいいます。
アレルギー性鼻炎の原因として最も多いのは花粉で、成人患者の約90%が花粉症と
いわれています。
なかでも多いのがスギ花粉、次いでイネ科植物、ブタクサの順となっています。
その他アレルギー性鼻炎の原因は、ハウスダスト(家の中のホコリ)やカビなど、
ごく身近な場所にも潜んでいます。
【アレサガテープの効能効果】
アレルギー性鼻炎
【アレサガテープの用法用量】
通常、成人にはエメダスチンフマル酸塩として1回4mgを胸部、上腕部、背部又は腹部の
いずれかに貼付し、24時間毎に貼り替える。なお、症状に応じて1回8mgに増量できる。
【アレサガテープの特徴】
① 国内初の経皮吸収型アレルギー性鼻炎治療薬
② レミカットカプセルのテープ剤
③ 1日1回1枚貼付
※既存のレミカットカプセルとの比較
① 使用回数が1日1回と少ない
② 食前、食後など投与時刻の制限がない
※ザイザル(成分名:レボセチリジン塩酸塩)との比較
① 鼻症状(くしゃみ、鼻汁、鼻閉)に対する有効性
アレサガテープ8mg>ザイザル錠5mg>アレサガテープ4mg
② 投与時刻の制限がない
③ 腎機能障害患者にも使いやすい
ザイザルは腎排泄される薬剤であるのに対し、アレサガテープは肝臓で代謝されるため。
アレサガテープは経皮吸収型製剤であることから、血漿中薬物濃度を維持することが可能であり
1日1回の貼付で24時間安定した効果が期待できる。
【アレサガテープの注意事項】
① 比較的眠気を催しやすい。車の運転に従事させない。
(アレサガテープ8mgの方が4mgよりも眠気の発現率が高い傾向がある。)
② 貼付中に剥がれてしまった場合は、直ちに新たなアレサガテープを貼付する。
(次の貼替え時間には新たなアレサガテープに貼り替える。)
③ 貼付部位は、胸部、上腕部、背部または腹部。
腰部は他と比較してCmaxおよびAUCが低い傾向があるため、貼付しない。
④ 切って使用しない。
【感想】
現在、アレルギー性鼻炎の原因として最も多いのは花粉で、成人患者の約90%が花粉症と
いわれています。アレサガテープは従来の治療薬と異なり、投与時刻の制限を受けず、
1日1回の使用で効くお薬であるため、より患者さんにとって使いやすいお薬であると
思います。特に高齢の患者さんにとっては、使用が視覚的に分かるため、貼り忘れを防ぐことが
期待できます。私たち薬剤師もテープ剤の特徴をよく理解し、より良い使用指導を通して患者さん
の治療に貢献していきたいと思います。
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