「スノーボーダー・竹内智香さん応援韓国平昌オリンピックツアー」に来ています。【4日目~最終日】
2018.02.23
24日(4日目)
大会当日
6:00起床
7:15に予約のタクシーが来てくれて会場のフェニックススノーリゾートへ向かう。
会場に着いてセキュリティチェックを済ませ、見物席へ向かう途中に竹内智香さんとコーチのフェリクス・スタドラーさんに会う。
試合前なので簡単に挨拶。
コーチのスタドラーさんはオーストリア出身の有名なコーチで、とても人あたりがソフトでインテリっぽい雰囲気。私が大好きな人の一人。
コースの正面にとても高い見物席があり、足場を組んで作っている。
大会は9時からだが、どんどん日本の応援団が入ってくる。
ソチオリンピックでもちょんまげ姿で竹内さんの応援をされた方もご家族で来られている。
他に日本のスノーボード会のレジェンドの方々が来ている。
皆んな竹内さんを心から応援している様でとっても嬉しい!
日本から出場選手、女性は竹内智香さん、
男性は斯波正樹(しばまさき)さんの2人。
パラレルジャイアントスラロームは左右条件がほぼ一緒のコースが有り、それを左右交互に滑って時間を競う競技。
予選は左右滑り、その合計タイムで決勝進出を決める。
決勝はトーナメント方式で片側のみの滑走で勝敗を決する(シングルフォーマットと言うらしい)。
予選タイムの早いほうが左右どちらかのコースを選択できる。
9時になり予選がスタートする。
竹内さんの一本目丁寧な滑りだが安定していて、1本目3位。
2本目は向かって左のブルーコース。
少しミスをしたが、踏ん張って合計6位で決勝トーナメントに入る。
斯波さんは残念ながら決勝に残れず。
予選が終わった直後なんと選手の竹内さんが日本の応援団の所にやって来た。
皆んなと写真撮影やサインに応じている。
他の選手は出て来ないのに、竹内さんのファンを大切にする姿勢が素晴らしい。
私も一緒に一枚パシャり!
予選が終わり一回会場を出る必要が有り、外へ食事に行く。
空いてそうな店を探しチャンポンを注文。
韓国のチャンポンは赤色をして当然ながら辛い!
具材はイカ、ムール貝、何かホヤの仲間の小さな食材も入っている。
注文して直ぐにでて来たが麺はモチモチして美味しかったし、体が温まった。
650円。
普通の値段との事。
まだ時間が有るので、スキーのレンタルショップでコーヒーを購入。
やっぱり薄いが、まあまあ。
この辺りのレンタルショップへは大会期間中一般のレンタル客は来ない為に死活問題らしい。
「オリンピックは我々を殺す」の横断幕が有った。
さて決勝戦。
決勝1回目の相手は前回ソチオリンピックスラローム金メダリスト ユリア デュモビッツ。
彼女はモデルもやる美人で竹内さんは右の赤コース、ユリアは左のブルーコース。
周りの皆んなも一生懸命応援!
途中までいい勝負で最後ボードの差で竹内さんの勝利!
本当にドキドキした。
続いて準々決勝。
今度の相手はヨルグ。ドイツの速い選手。
今度は竹内さんが左のブルーコース。
スタート!
コースの途中2ヶ所に大きい山の様なウェーブが有り、一ヶ所のウェーブで少し竹内さんが遅れ、結果的にそのままゴール。
竹内さんのそして我々のオリンピックは終わった。
竹内さんは前回のソチオリンピックでは同じ競技で銀メダルだった。
ソチ後に大けがをして手術しリハビリを重ねてやっと競技に帰ってきたが、今回の大会では実力を発揮できなかった。
私達はソウルへ帰る列車の都合上競技が終わると直ぐに会場を出たが、試合後も竹内さんは応援席に来てくれたとのこと。
竹内さんの話を聞いた人から聞くとインタビューに答えた彼女の言動はとても清々しかったとの事。勝敗よりももっと大切な事を教えて頂いた。
2002年のソルトレークシティ大会から2006年のトリノ大会、2010年のバンクーバー大会、前回のソチ大会、そして今回と長い間本当にお疲れさまでした。
オリンピックに一回出るだけでも大変なことなのに、彼女は長い間第一線で活躍しオリンピックにも出場を続けそして銀メダルという実績を上げた。
言葉すら分からない状況で、スイスチームへ参加の直談判をしてスイスでトレーニングを重ねるなど彼女の行動には凄いものがある。
根本には本当にスノーボードが好きと言うのがあると思うが・・。
年に一回だけレッスンで会うことが有るが、彼女は自分の後に続くジュニアを育てたい等スノーボードに熱いものを持っていてとても純粋な人といつも思う。
今回のオリンピックで勝ったのは女性ではチェコのニデッツカー!
彼女は予選でもダントツで速かったし、凄いのはスキーの回転競技でも優勝!
ボードとスキーでのダブル優勝はきっと初めてだろう。
男性はネビン、前回ソチの銀メダリスト!
実力がある選手でやっと真価を発揮したと言う感じ。
男子準決勝で韓国選手とスロベニアのコシールのゴールの判定が非常に微妙だった。
フェイスブックではコシールの手が先にゴールしている映像が流れていた。
また韓国選手が滑る側のコース整備の人数が圧倒的に多かったなどを目撃した。
オリンピックに出場すること自体がとても難しいが、そこで勝つには運と圧倒的な実力の両方が必要と感じた。
あるスノーボードプロ曰く「オリンピックで勝ったら4年間はチャンピオンでいられる!」
だからこそ誰もが必死になる大会オリンピック!
ソウルに帰り私たち3人にもう一人韓国の方が合流し4人で夕食へ。
メニューはスンデのステーキ。
スンデ:腸詰め料理。
先ず腸詰め入りのスープ 塩味が薄く美味しい。
そして腸詰めのステーキ!
香ばしくて美味しい。
腸詰め餃子の焼き物で切ってチリソースやゴママヨネーズ風タレを付けて食べる。
続いて腸詰めと野菜や春雨が入って辛い味。
程良い辛さ。
続いて美味しいマッコリの店へ行くがいっぱいでカフェで時間待ち。
韓国のコーヒーは薄いのでエスプレッソを注文する。
エスプレッソは普通に濃厚で美味しい。
空いたとの電話が有りマッコリの店へ。
最初はシャンパンマッコリ!
炭酸ガスが吹き出す為にゆっくりと開けるマッコリ。
スパークリングマッコリ!
美味しい!
おつまみはジャガイモのチジミとタラコの焼き物。
チジミは少し薄めのハンバーグの形状で表面はサクッ、中はトロッで美味しい。
続いて今夜の4軒目。
スジとランプ肉の煮物とテールスープの店へ。
ここのキムチは大きすぎてハサミで切る必要があったが、最高に美味しかった。
韓国で食べたキムチで一番だった!しかし残念ながら殆ど満腹で食べられなかった。
今夜の宿はヨンビンホテルで日本のおばちゃんに人気があるとの事。
韓国に来て初めての浴槽がある。嬉しい!
25日(5日目)
今朝は久し振りにゆっくり過ごす。
10時出発。カンジャン市場へ。
沢山の屋台が既に出ていたが、以前美味しかったと言うユッケの店を目指す。
日曜で残念ながら休み。
愛想の良いおばちゃんが居る店が開いていてそこに入る。
ユッケと手長ダコの刺身とビール2本を注文。
2500円と1000円。
タコはまだ動いている。
ユッケと混ぜてごま油&塩を付けて食べる。
普通に美味しい。
海苔で巻いても美味しい。
入口には赤み肉が山積みされていて、女性達が薄皮を削いだりして作業をしていた。
せっかくなので、この店はこれだけにして近くのチジミ(ピンデット)の店へ行くことにする。
ピンデットとは緑豆の粉で作ったチジミのこと。
焼いている画面の奥に緑豆を引いている臼が見える。
肉などの具材が入り、揚げ焼きする。
外はカリッ、中身はサクッとして幾らでも食べれる。
これを玉ねぎが入った酢醤油につけて食べる。
肉入りはミンチ状の肉が入っていて少し濃厚。3人でやっと完食。
定番のマッコリはほんのり甘くて酸味が薄くて飲みやすいがまだ日中なので味を見る程度にする。
3人でやっと完食。もうほぼお腹は満杯。
初スタバ!
南大門に来た。
近くでスタバを見つけ初スタバ!
ブラックコーヒーだがやっぱり少し薄い。
驚いたことにホット用のストローが有り、韓国の人はストローを使うこともあるらしい。
私もチャレンジしたが、やっぱり無い方が飲みやすい。
後日談だが、日本に帰って美味しいと思っていたセブンのコーヒーを飲んでみたらそれ程濃厚でもなかった。
確かに韓国のよりは濃いと思うが、韓国にいる間に
韓国のコーヒー=薄い
日本のコーヒー=濃い
と思い込んでいたらしい。
人間の感覚はとてもいい加減と改めて知った。
南大門で肉まんを買った。
5個300円
餃子の様な具が入った蒸し饅頭で小ぶりだがジューシーで美味しかった。
韓国の公共交通について
韓国は高速道路がまだ整備中でバス路線が充実しているとの事。
またソウル市内はバス路線と地下鉄網で何処へでも行けるとの事。
私が見た地下鉄やKTX(韓国版新幹線)のプラットホームには必ず転落防止の扉があった。
韓国の駅全部かどうかは知らないが・・。
日本でも整備中だが、後から作るとより良いものを作り易いのだろう。
最終日の夕食は私のリクエストでジョン(チジミ)の店に決定。
私の胃は肉等のたんぱく質を重く感じだしていたの炭水化物メインでお願いした。
この店は有名店で着いた時は地元の人でほぼ満杯。
ジョンはチジミの小さいバージョンで直径約10㎝前後。
チジミと違って原則一個に一種類の具。
エリンギなどはスライスした物に薄く衣を付けて柔らかい天ぷらの様。
盛合せを頼んだが量が多い。
男3人で完食出来なかった。
マッコリの移し方について。
マッコリは元々大きなかめで作られていたどぶろくなので、昔からやかんなどに移して飲んでいたとのこと。
正しいボトル入りのマッコリをやかんに移す方法が次の写真。
お店の人がやってくれたがとても上手かった!
今回韓国を案内していただいた韓国駐在中の方。
韓国語が流ちょうで食通な彼のおかげでストレスなくスムーズに旅行できた。
そして自分では行けないこれぞ韓国!というディープな店を沢山案内していただいた。
感謝に堪えない。
2月26日最終日
早朝まだ暗いうちにヨンビンホテルを出て、空港バスで空港へ出発。
出発は第2ターミナルなので運転手にそれを伝える。
第2ターミナルは滑走路の反対側に位置して、間違ったら大慌てしそう。
新しくできたからか第2ターミナルの荷物の預け入れは機械化されており基本セルフサービス。
どんどん省力化を図っていると感じた。
無事搭乗手続きも終わり、機内へ。
帰りは残念ながら通常のエコノミー。
隣が韓国の女性で意思疎通ができずに少し苦労したが、無事に帰国できた。
竹内智香さんの応援旅行のつもりが、韓国ディープグルメツアーになってしまいました。
長文を最後までご覧いただき有難うございました。